掃き溜めに酒

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箱の上の酒

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豊久仁純米責め生原酒

会津地方の日本酒」と括った時に、会津坂下、喜多方も含まれていることが多い。

 

車で30分程という位置関係を考えるとそのようになるのも無理はない。

 

しかし、酒の味の傾向として考えると、そこにははっきりと違いを感じる。

 

【日本酒の濃さ(こってり感):会津若松>喜多方≒会津坂下

 

乱暴な表現ではあるが、こんなイメージを以前から持っている。

 

これが何に起因するかといえば「水」の違いであろう。

 

喜多方の水はおいしいとよく言われている。

 

ラーメンの町として栄えたのもこの「水」の良さがあってのことなのだろう。

 

飯豊山の伏流水をはじめとして、喜多方で使われる軟水が酒にもたらしているのはさらりとした口当たりの良さだ。

 

一方で、会津若松の水は硬水寄りといえる。水の味の輪郭が強い分、米の味を強く出す必要がある。それが結果として濃さにつながっているように感じる。

 

その中で、豊國酒造の位置する会津坂下町が特徴的なのは透明感だと思う。

 

この透明感を損なわない旨みが加わる。食中酒としてもいい。バランスの良い、美味い酒だと感じた。

 

会津若松、喜多方に比べれば蔵の数こそ少ないが、挑戦的な酒造りをしている地域。会津坂下にはそんな印象を持っている。それはやはり、廣木酒造本店という巨頭の存在があってのことなのだろうと思う。

 

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豊國酒造合資会社1862年創業

機械を使わず、手作業の槽搾りを行うなど、手作りにこだわる蔵。全国新酒鑑評会においては平成29年までに10年連続で金賞を受賞している。代表銘柄「學十郎」「豊國」「真実」「豊久仁」等

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♯日本酒